ミーテはサントリーフラワーズさんから出ているナデシコです。大和撫子という言葉は、日本人のおしとやかさや凛々しさを表すためにナデシコになぞらえている言葉。その名の通りナデシコは日本の厳しい冬の寒さに強く春から秋にかけて可愛い花をたくさん咲かせてくれます。
この記事ではミーテの育て方と夏越しのポイント花が咲かないときの対処法などをまとめました。
ミーテの基本データ
開花期 | 3月~6月、9月~12月 |
属種 | ナデシコ科 ナデシコ属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
販売時期 | 2月下旬~5月上旬 |
花言葉 | 「純愛」、「無邪気」、「大胆」 |
ミーテのラインアップは4種類
ミーテのラインアップは4種類です。淡いカラーのピーチラテ・さくらピンクや鮮やかなグレープソルベ・ラズベリーローズがあります。
ミーテ ピーチラテ
咲き進むにつれてピンクから白色に変わっていく。気温が高くなると中央部分の赤色が濃くなる。
ミーテ さくらピンク
ソフトピンクからホワイトに咲き進む。優しいグラデーションカラー。
ミーテ グレープソルベ
深い紫色。だんだんと淡く色が変わっていく。ブーケのような花姿。
ミーテ ラズベリーローズ
濃いピンクとホワイトピンクのバイカラー。
ミーテの育て方
日当たり | 日向~半日陰 |
置き場所 | 春・秋:半日以上直射日光が当たる場所 夏:直射日光が当たらない場所 冬:霜が当たらない場所 |
土 | 市販の培養土:7 + 赤玉土小粒:3 |
肥料 | 置肥、液肥を適時 |
水やり | 土の表面が乾いたらたっぷりと 乾燥気味に育てる。水切れには注意 |
摘芯 | 不要 |
切り戻し | 株姿が乱れたら |
花がら摘み | 必要(花茎根元から) |
ミーテの日当たりと置き場所
ミーテは日当たりが良い、できれば半日以上直射日光が当たる場所に置きましょう。しかし夏場は直射日光が当たらない場所に置きます。ミーテは高温多湿に弱いため、梅雨時期や真夏は蒸れに注意が必要です。
冬場は霜が当たらない場所で管理しましょう。最低気温が氷点下になるときは軒下などに移動してあげます。ミーテは室内での管理は向いていません。冬に寒さに当ててあげることで翌年花芽がつきやすくなります。1年中屋外で育てるようにしましょう。
ミーテの地植え
ミーテは花壇に地植えでも育てることができます。しかし蒸れに弱いためこまめに株元の雑草を取ること、ミーテの株が生い茂ってきたら下側の古い葉をこまめ取り除くことなどの蒸れ対策をしてください。
ミーテ(ナデシコ)はー10℃でも耐えることができますが、霜に当たると弱ってしまう可能性があるため、冬場は藁やバーク堆肥などでマルチングをしてあげると安心です。
ミーテの用土は市販の培養土に3割ほど赤玉土を混ぜよう
ミーテは水はけが良く水持ちの良い培養土を好みます。蒸れに弱く乾燥に強いため、市販の培養土に赤玉土 小粒を3割混ぜ込む、またはパーライトや軽石を1割ほど混ぜ込むなど市販の培養土の水はけがさらに良くなるように用土を改良してあげましょう。
2種類以上の土を混ぜるときはムラがないようにしっかりと混ぜます。
ミーテの肥料は規定量を忘れずに。花期は液体肥料も併用しよう
植え付けの1ヶ月後から固形肥料を規定量与えていきます。夏越しのためには春に肥料を十分に与えて夏までに株のボリュームをつけることが大切です。
液体肥料を併用すると開花のパフォーマンスが高まります。液体肥料は植え付けの2~3週間後から週に1回程度与えていきます。
ミーテの水やり
土の表面が乾いたら1~2日後に鉢底から水があふれるくらいたっぷりと水をやりましょう。ミーテは乾燥気味の環境を好むため、土が乾いていない状態での水やりは控えるようにしてください。
なかなか水やりができない人は、土が乾きにくいようにヤシの木チップや腐葉土などでマルチングをしてあげると良いでしょう。
花がら摘みは必要。根元からカット
ミーテの花が終わってきたり花が汚くなってきたら花茎を根元からカットしてください。花がらを定期的に摘むことで次のつぼみの成長を促進することができます。
切り戻し
梅雨が始まる前と真夏が始まる前に切り戻しを行いましょう。株が蒸れにくくなるため多湿の影響で枯れるのを防ぐことができます。
ミーテの夏越し
ミーテは高温多湿に弱いため夏越しの際は蒸れに注意しましょう。株元付近の古い葉を取り除き、夏最盛期には直射日光が当たらない場所に鉢を置いてください。
真夏に肥料は与えないようにします。春にたくさん肥料をあげてボリュームがある強い株が育っていれば秋にまたたくさんの花を咲かせてくれます。
ミーテの冬越し
関東以西の温かい地域で冬越しができます。ミーテは室内で管理すると花芽が付きにくくなるため、霜の当たらない軒下などに置きましょう。
花壇に地植えしている場合は株元でばっさりと切り戻したり、マルチングをして寒さ対策をすると安心です。
ミーテの植え付け・植え替え
丸鉢プランター | 1~2株/30cm |
横長プランター | 3~4株 / 65cm |
花壇 | 9株 / 1㎡ |
ミーテの植え付け
丸鉢プランターの場合は10号鉢に1~2株。横長65cmプランターであれば3~4株。花壇に植える場合は1㎡あたり9株が植え付け株数の目安となります。
植え付け時に、病害虫対策として「オルトランDX粒剤」や「ベニカXガード粒剤」を土に混ぜ込んであげると害虫の被害から植物を守ることができます。特に「ベニカXガード粒剤」はオルトランに比べて値段が高いですが、病気の予防にも効果がありおすすめ。
植え付けの後には水やりを必ず行います。ミーテの株元に鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水をあげてください。このとき活力剤の「リキダス」を一緒に与えることで根の活力アップに、また夏の暑さに抵抗力をつけることができます。
植え替えは冬越しの前に
ミーテは花が終わる秋ごろに一回り大きな鉢に植え替えましょう。ミーテ(ナデシコ)は連作障害を起こしやすい植物です。花壇で育てている場合でも、2~3年で植え替えをしてあげると来年も花いっぱいに咲いてくれます。
ミーテの花が咲かないときは?
肥料をちゃんと規定量与えているか確認してください。花を咲かせることはとてもエネルギーを使うため肥料は置き肥(追肥)を規定量確実に与えましょう。葉の色が薄い、生育が遅い、花茎が割れるなどが肥料不測のサインです。
ミーテは室内で管理していると花が咲きにくくなるため室外で育てましょう。ナデシコの仲間は冬の寒さに当たることで春にたくさん花を咲かせてくれます。
ミーテの種を取って種から育てるか、挿し芽を作り株の若返りをしてあげましょう。ミーテは多年草ですが、数年間育てていると株が老朽化して花が咲きにくくなってしまいます。
ミーテがかかりやすい病害虫は?
立ち枯れ病 | 4~11月(特に4~7月) | |
灰色カビ病 | 3~12月(特に4~7月) | |
アブラムシ | 3~10月 (特に4~6月) |
ミーテは風の通りが悪くなりがちなため、立ち枯れ病・灰色カビ病にかかりやすいです。アブラムシも発生しやすいため風通しには特に注意をしましょう。
病気が発生した部分はハサミなどで切り取り処分してください。このとき使ったハサミはアルコールなどで消毒を徹底しましょう。
病害虫が発生したら、「ベニカXファインスプレー」などの市販の殺虫殺菌剤または「ロハピ」などを散布しましょう。
ミーテの増やし方は挿し芽と株分け
挿し芽は4~6月または9~10月に
4~6月または9~10月に挿し芽を行いましょう。若い元気な茎を10cm程度、節が複数あるものを挿し芽に使ってください。
挿し芽は新しい赤玉土や市販の挿し芽・種まき用培土で行います。発根促進剤「ルートン」を使うと発根が早くなるのでおすすめです。
株分けは9~10月に
ミーテが夏を越して大きく育ったら株分けでミーテを増やすことができます。株分けを行ったら根がしっかりとはるまでは日陰で管理しましょう。
株分けを行う際、土に植える前に「リキダス」を1000倍に薄めたものに15~20分程度根っこをつけておくと植え付け後の根の活力アップにつながります。
ミーテの花言葉は「純愛」「無邪気」「大胆」
ミーテ(ナデシコ)の花言葉は「純愛」、「無邪気」、「大胆」です。美しい女性的な花姿からこの花言葉がつけられたと言われています。
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