アジサイは11月ころから2月にかけて葉っぱが落ち、休眠状態に入ります。このときのアジサイは枯れたような姿になるため驚いた人もいるでしょう。
休眠期のアジサイは春に花を咲かせるためにゆっくりと花芽を作っています。そんな休眠期のアジサイ、たくさん花を咲かせるためには寒肥が大事です。
この記事では寒肥の与え方と剪定について、鉢植えのアジサイの冬の管理方法などについて紹介します。
冬のアジサイの管理方法。霜が当たる寒い場所にはマルチングを
地植え…必要なし
鉢植え…葉が残っているときは土が乾いたらたっぷりと葉が落ちたら控えめに
病害虫については心配ありません。葉っぱにうどん粉病などが発生しても霜が降りる頃には落葉するため放置しておくのもありです。
アジサイを来年もきれいに咲かせるためにはしっかりと寒さにあてることが重要です。しかし霜が降りるほど寒い場所に地植えしているならマルチングしてあげると安心です。腐葉土やワラ、ヤシの木のチップなどでアジサイの根元を覆ってあげましょう。
花芽が死んでしまう可能性があるため、 風が強い場所に地植えしている場合は寒冷紗を、鉢植えは軒下に置いておくとよいでしょう。
夏に花を咲かせるためには1~2月の寒肥が大事!
アジサイの冬管理で一番大切なのが寒肥を与えることです。与える肥料の種類や与え方について紹介します。
寒肥には有機肥料。アジサイ用の肥料が楽ちん
寒い時期に与える寒肥は有機肥料を選びましょう。有機肥料は気温が低いとゆっくりと分解されるため、 栄養分は春先の生育期に合わせ、長い時間をかけて土にいきわたります。
庭木に与える寒肥は油かすと骨粉を7:3で混ぜたものが一般的です。しかしアジサイの場合は花をきれいに咲かせるためにアジサイ専用肥料を与えるのをおすすめします。
アジサイの寒肥の与え方。株元は避けよう
アジサイ用の肥料を与えるときはパッケージ記載の規定量を与えます。油かす・骨粉を混ぜたものなら100g程度を目安に与えましょう。株のサイズで肥料の量は調整してください。肥料を与える時期は1月から2月の葉が落ちた後が適期です。
肥料は株元を避けて与えるのがポイント。株元に与えてしまうと肥料分が効きすぎて肥料焼けなどの原因となります。
地植えの場合…肥料を一度に与えてOK
鉢植えの場合…複数回に分けて与える
剪定は必須ではない。風通しが悪い枝は剪定しよう
アジサイの花芽は冬までに伸びた枝にできます。そのため本格的な剪定の必要はありません。
休眠期に入ったアジサイは葉が落ちるため枯れた枝などの見分けがつきやすくなります。このとき剪定する枝は次の通りです。
- 枯れてしまった枝
- 新芽が見当たらない枝
- 入り組んで風通しが悪い枝
- 樹形を整えるため不必要な枝
風通しが悪いとうどん粉病にかかりやすくなるので注意が必要。冬場の選定はアジサイの風通しをよくしてあげることを目的に行いましょう。
鉢植えのアジサイ。できるだけ室外で管理を!
お部屋に置いているアジサイが冬なのにいつまでたっても葉が落ちない !
と悩んでる人は室外にアジサイを置きましょう。アジサイは寒さに当たると、葉が落ち休眠期に入ります。休眠期に入らないと花芽がうまくできないため、来年咲く花の数が少なくなってしまいます。
12月に入ってもまだアジサイが落葉しなくても大丈夫です。温かい地域であれば1月に入っても葉が残っている場合もあります。僕は広島県の海沿いに住んでいますが1月中旬に入るまで葉は残ったままでした。霜が降りるほど寒くなれば一気に葉が落ちるため気ままに見守りましょう。
冬のアジサイの挿し木の方法。霜に当てないことが大切
アジサイやバラなどは冬に選定をしますが、このときの枝を挿し木にすることを休眠枝挿しと言います。休眠枝挿しは、開花期に行う緑枝挿しに比べて発根がゆっくり進むので気長に待ちましょう。
アジサイの休眠枝挿しに必要なもの
- よく切れるハサミ
- 挿し木を入れておく水が入れられる容器
- (発根促進剤)
- 挿し芽用用土または赤玉・鹿沼土の小粒
- 挿し木を植える容器・鉢
発根促進剤は必須ではありませんが、より確実に発根させたい人はぜひ用意しましょう。
アジサイの休眠枝挿しの方法
- 挿し木用に2~3節つけて枝を切る。このとき切り口は斜めに切る
- 容器に水を水を張り挿し木を1時間程度入れておく
- 容器・鉢に挿し芽用用土または赤玉・鹿沼土の小粒を入れる
- 用土をよく湿らせておく
- 挿し木を容器に植える。発根促進剤を使うとより発根しやすくなる
切り口を斜めにすることで茎の断面積が増え、より水を吸いやすくなります。挿し木・挿し芽の必須テクニックなのでぜひ覚えましょう。
アジサイの休眠枝挿しの注意するポイント
置き場所…霜が当たらない場所。室内でもよい
水やり…用土が乾かないように管理。寒い時期なので乾燥しているため要注意
日当たり…発根するまでは日陰または半日陰で管理。
地植えは3月以降に
緑枝挿しをした挿し木や鉢植えにしていたアジサイを地植えしたいと考えている人は、暖かくなる3月以降に行いましょう。アジサイは半日陰でも楽しめる植物です。直射日光が当たりすぎる場所ではアジサイの葉が焼けてしまったり水切れの恐れがあります。
植える際は庭土にたっぷりと腐葉土・牛ふんなどの堆肥を混ぜ込んであげましょう。水切れには特に注意が必要です。
コメント